ビル清掃の相場と料金の決まり方を解説!業者選びに失敗しないために
- 博 田中
- 5月17日
- 読了時間: 8分
ビルを清潔に保つためには、定期的な清掃が欠かせません。
毎日多くの人が出入りする場所だからこそ、衛生面や見た目の印象を良くするためには、プロの清掃業者に依頼するのが一般的です。
しかし実際に業者を探してみると、「いくらくらいが相場なんだろう?」「この見積もりは妥当なの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
ビル清掃の料金は、面積や清掃内容、作業頻度などによって大きく異なります。さらに業者ごとに価格設定の仕方が違うため、相場感がつかみにくいという声もよく聞かれます。
この記事では、ビル清掃の料金の決まり方や目安となる相場、失敗しない業者選びのポイントまで、わかりやすく解説。清掃業者に依頼する前に知っておきたい情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

ビル清掃における料金の決まり方
ビル清掃の料金は、単に「どれだけ掃除するか」だけで決まるわけではありません。
清掃の対象となる面積や頻度、汚れの状態、建物の構造、そして業者の方針など、さまざまな要素が関係しています。
ここでは、見積もりを依頼する際に知っておきたい、料金に影響する6つのポイントを解説します。
1.掃除をする広さ
清掃料金に最も大きく影響するのが、作業対象となる床面積です。
面積が広ければ広いほど、作業時間や人員が多く必要になるため、当然料金も高くなります。
多くの場合、清掃面積は「平方メートル」や「坪単位」で計算され、単価×面積で費用が算出されます。ただし、同じ面積でも使用頻度や汚れ具合によって価格が前後することもあるため、単純に「面積が広い=高い」とも限りません。
2.掃除の頻度
清掃をおこなう回数や頻度も料金に影響します。
たとえば、日常清掃を「毎日おこなう」のと「週1回だけおこなう」のとでは、年間の作業量に大きな差が生まれるのです。
頻度が高くなるほど、必要な人手が増えるため費用は高くなりますが、反対に「まとめて掃除をするから安くなる」というわけではなく、汚れが蓄積している場合はかえって手間がかかり、コストが上がることもあります。
清掃の目的やビルの使用状況に合わせて、適切な頻度を設定することが大切です。
3.掃除箇所
どの場所を清掃するのかによっても、費用は異なります。
たとえば、トイレや給湯室といった衛生管理が求められる場所は、特別な洗剤や手順が必要になるため、床だけの清掃よりも単価が高くなる傾向があります。
また、エレベーターの内部やガラス面、外構など、清掃しにくい場所や手間がかかる箇所についても、料金が加算される場合があるため、注意しましょう。
見積もりを依頼する際には、どのエリアをどのように掃除してもらうのかを明確に伝えることが重要です。
4.掃除の内容や汚れの程度
同じ場所を清掃する場合でも、簡単な拭き掃除だけなのか、ポリッシャーを使った床洗浄なのかによって、費用は大きく変わります。
また、長年手入れされていなかったビルや油汚れ、カビが目立つ場所では、作業工程が増えるため、そのぶん料金も高くなりがちです。
「定期的に掃除している場所」と「何年も放置されていた場所」では、清掃にかかる時間も労力も違います。
業者は現地調査をおこない、汚れの程度を確認したうえで見積もりを出すのが一般的です。
5.ビルの構造
ビルの階数やレイアウト、設備の有無によっても清掃のしやすさが変わり、料金に影響します。
たとえば、高層ビルでの窓清掃では、高所作業車やロープ作業が必要になるため、特別な安全対策や技術者の手配が必要です。
また、狭い通路や段差が多い建物では、作業効率が下がることも。こうした点も考慮に入れ、業者側は価格を決定しています。
6.業者ごとの価格差
同じ内容の清掃でも、依頼する業者によって料金に差が出ることがあります。これは、使用している洗剤や機材・人件費・会社の運営コストなどが異なるためです。
また、スタッフの教育体制や対応の丁寧さ、アフターフォローの有無なども、料金に反映されることがあります。単に「安いから」という理由だけで決めずに、価格とサービス内容のバランスを見て、判断することが大切です。
ビル清掃の相場
ビル清掃を業者に依頼する際、「だいたいどれくらいの費用がかかるのか」は、多くの方が気になるポイントでしょう。
ここでは、日常清掃・定期清掃・特別清掃の3つの種類ごとに、おおよその相場の目安を紹介します。
実際の見積もりとの比較や、業者選定の判断材料としてお役立てください。
日常清掃の目安相場
日常清掃は、共用部中心の清掃がメインで、基本的なごみ回収や床掃除、トイレの清掃などが一般的な作業内容に含まれます。
日常清掃の費用相場は、月額契約で設定されることが多く、作業員1人・1時間あたり2,000円ほどです。
そのため、週4回(月16回)清掃が必要な場合は、作業員1人あたり月32,000円かかります。
清掃をおこなう面積の広さによって、必要な人員数は変わりますので、上記の金額に作業員の数を掛けた金額が相場です。
それに加え、実施頻度や時間帯(早朝・夜間など)も、費用に影響する可能性があります。
「清掃の質」を保つには、あまりにも安すぎるプランよりも、適切な作業内容が確保された見積もりを重視するとよいでしょう。
定期清掃の目安相場
定期清掃は作業内容によって費用が大きく異なります。
1回ごとの料金目安は以下の通りです。
床の洗浄・ワックスがけ(100平方メートルあたり):1万5,000円〜3万円程度
カーペットクリーニング:3万5,000円程度
ガラス清掃(窓の大きさや場所による):1万円〜15万円程度
定期清掃はたとえば、3か月に1回・半年に1回などの頻度で実施することが多く、年間契約を結ぶことで割引が適用されるケースもあります。
定期清掃は、建物の美観を保つだけでなく、劣化を防いで維持管理コストを抑える効果もあるため、長期的な視点での導入がおすすめです。
特別清掃の目安相場
特別清掃は内容が専門的で、個別の作業に応じて料金が大きく異なります。
以下は、よくある清掃作業の費用相場です。
外壁や高所ガラスの清掃:5万円〜20万円以上
空調ダクトの内部清掃:1系統あたり 2万円〜10万円程度
排水管の清掃:5万円程度
貯水槽の清掃:1万円~3万円5,000円程度
照明器具や天井の高所清掃:1箇所ごとに 1万円〜数万円程度
特別清掃は、安全対策や特殊な機材・技術が必要になるケースが多く、その分、費用も高額になる傾向があります。
相場の目安はありますが、作業環境や設備によって大きく変動するため、実際には個別に相談して金額を確定させる形です。
安すぎる業者には注意!失敗しないためにはどうする?
ビル清掃を依頼する際、つい「安さ」を優先して業者を選んでしまいがちですが、あまりに価格が低すぎる場合には注意が必要です。
料金が安いぶん、作業内容が不十分だったり、スタッフの教育が行き届いていなかったりと、結果的にトラブルにつながる可能性もあります。
ここでは、清掃業者選びで失敗しないためのチェックポイントを紹介します。
契約前に作業内容などを詳しく確認する
契約を結ぶ前には、どの箇所を、どのような手順で清掃するのか、具体的な作業内容をしっかり確認することが大切です。
作業時間や使用する清掃道具、立ち入り制限のあるエリアなど、細かな部分まで明確にしておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
また、見積書に「一式」などの曖昧な表記が多い場合も注意が必要です。
不明点があれば遠慮せずに質問し、納得できる説明が得られる業者を選びましょう。
口コミや施工実績をチェックする
業者の信頼性を判断するには、実際に依頼した人の口コミや施工実績をチェックするのが効果的です。
インターネット上のレビューや、公式サイトに掲載された事例紹介などを見れば、その業者の対応力や品質の見当がつきます。
特に同じような規模・用途のビルでの清掃実績があるかを確認すると、安心して任せられるかどうかの判断材料になるでしょう。
相見積もりをおこなう
1社だけに見積もりを依頼すると、その金額が高いのか安いのか判断しにくいため、複数の業者に相見積もりを取るのが理想的です。
相場感をつかむだけでなく、作業内容や対応姿勢を比較することもできます。
相見積もりの結果、価格が極端に安い業者がいた場合は、その理由を確認しましょう。
適正な内容かどうかを見極めることが、納得のいく業者選びにつながります。
まとめ
ビル清掃の相場は、作業内容や箇所、ビルの規模によって大きく変わります。
清掃業者を選ぶ際は、「価格が安いから」だけでなく、「価格に対してどれだけの内容やサービスが提供されるか」を重視することが大切です。
問い合わせ時の対応が丁寧であるか、説明がわかりやすいかといった点も、信頼できる業者かどうかを見極めるポイントになります。
多少費用が高くても、しっかりとした品質の清掃をしてくれる業者の方が、結果的にビルの美観や衛生状態を長く保つことにつながることを知っておくとよいでしょう。
また、信頼できる業者を選ぶためにも、事前の確認や比較は欠かせません。
当社では、これまでに多くの企業様からご依頼をいただき、ビル清掃をおこなってまいりました。施工事例ページにてご確認いただけますので、ぜひご覧いただければと思います。
また、希望に合わせた最適な清掃プランをご提案いたしますので、気軽にお問い合わせください。
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